会社員とは異なる収入の変動リスク

自らのスキルで高い報酬を目指せる一方、会社員とは異なる収入の変動リスクがあるフリーエンジニア。会社員は雇用契約に基づき、企業の業績に左右されることはあっても、基本的には毎月安定した給与が支払われます。景気の変動やプロジェクトの終了が、即座に個人の収入減に直結するケースは比較的少ないと言えるでしょう。

これに対し、フリーエンジニアの働き方は、主にプロジェクト単位での業務委託契約によって成り立っています。契約期間が満了し、次の案件がスムーズに決まらなければ、その期間の収入は途絶えることになります。この「案件の切れ目」こそが、収入変動の最も大きな要因です。

また、報酬は実働時間や成果に基づいて計算されるため、稼働できなければ収入は発生しません。例えば、病気や怪我によって長期間の療養が必要となった場合、会社員であれば利用できる有給休暇や傷病手当金のような公的な保障は限定的です。稼働の停止が、そのまま収入の停止に直結する可能性を常に内包しているのです。

高い報酬単価を得られる可能性は、裏返せば、こうした収入の不安定性というリスクを自身で引き受けることを意味します。そのため、フリーエンジニアは収入に関する不安を覚えやすく、会社員以上に厳格なリスク管理が求められるでしょう。

具体的には、万が一の事態に備えた十分な貯蓄の確保や、フリーランス向けの所得補償保険への加入などが、現実的な対策となり得ます。また、契約が途切れないよう、常に市場の需要を把握し、自身のスキルセットを更新し続ける継続的な努力も、リスクヘッジの一環と言えるでしょう。収入に関するリスクの他にもフリーランスには様々な不安がつきまとうため、そうした不安の対処法を心得ておくことが大切です。